今日は旧暦九月六日、甲辰年甲戌月乙巳。

 

 二十四節気の第十七、寒露です。

 

 露が朝晩の冷気によって凍りそうになる頃だそうです。雁などの冬鳥が渡ってきて、菊が咲き始め、蟋蟀(こおろぎ)などが鳴き止むころとされています。『暦便覧』によれば、「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」とのこと。

 寒露というのは、晩夏から初秋にかけて野草に宿る冷たい露のことともされますが、これはいかにも季節感が合いません。露が寒気に触れて、霜に変わる直前で、紅葉が濃くなりはじめ、夏鳥が冬鳥と交代する時期になります。

 秋晴れの日が多くなり、空気が澄んで、月が美しく輝く日が多くなるとか。今年は丁度十五夜にあたりますので、空を見上げて月見としゃれ込むのもよいかもしれません。

 和服では、褝(ひとえ)の最後の季節で、人によっては寒さを感じるようになるので、羽織を一段厚手の物に変えたりします。昼間は暑い日もまだあるので、着脱ぎできるものが重宝されるようになります。
 新暦合わせの方は既に袷になっていらっしゃるようですが、暑くないですかね?<昼間は
 汗っかきな私は、袷なんてとてもとても(笑)

 晩秋の季節となりますし、次の節気である霜降は初袷(はつあわせ)とも言われる袷を着る時期になりますので、衣更えの準備をしはじめるよい頃合いかもしれません。