本日は旧暦八月十六日。

 別名は「既望」といいます。

 日本では十六夜(いざよい)と呼んで、中秋の名月とならんで月見をする日です。

 十五夜が望月(もちづき)ですので、既に過ぎている望月という意味で「既望」といいます。


 いざよいは「ためらう」という意味の「いざよう」の連用形が名詞化した言葉です。
 陰暦十六日の月は十五夜の満月に比べて、月の出がやや遅いことから、まるで月が出てくるのをためらっているように見立てたものと言われています。


 十三夜からはじまった月見の宴は既に四日目。

 町方では十四夜・十五夜・十六夜の三日間が一般的だったとか。

 今では月見の宴もあまり開かれていませんが、ゆったりと心を落ち着けて、酒盃をかわしたいものですね。