本日は旧暦八月二日、甲辰年癸酉月辛未日。
月には月齢に応じて、呼び名が変わっていきます。
特に旧暦八月は名月を抱えていることから特に八月の月を呼ぶことが多いとされます。
今日は旧暦八月二日。
陰暦二日の月のことを「二日月(ふつかづき)」または「既朔(きさく)」と言いますが、季語としては秋の季語で、特に八月二日の月のことをいいます。
実は、月はその名前が天体の月から採られている通り、月に由来し、日の呼び方も月に因みます。「ついたち(一日・朔日・朔)」は「つきたち(月立)」が転訛したものであり、「つごもり(晦日・晦)」も「つきごもり(月隠)」が転訛したものです。月末を表す「みそか」は「三十日」の古語であり「三十」が「みそ」で「日」が「か」であることから、月末を「みそか」というようになっています。
既朔は「既に朔を過ぎているのに、ぼんやりとしか肉眼で見えない月がでている」ということで、月明かりが始まっているのに見えない様子をいいます。
八朔を過ぎると秋に向かう気候が早くなる(朝夕の涼しさが増す)ために、より空が透き通り、月の明るさが目立つのかもしれません。
日没後半刻ぐらいで沈んでしまいますので、日暮すぎに、そっと空を見上げてみては如何でしょう。
虫の音が、心を和ませてくれるかも。
こんな時期の御軸としては「雲出洞中明」「伴歸無月村」「山高月上遅」などいかがかと。