墨東清友館(菊池商店)さんから出物カタログが届きまして、母が小鉢を買いました。

 

 松花堂弁当に入れる小鉢ですね。

 

 届いたら当然検品するのですが、私が検品したものを母に渡して、確認してもらっておりました。

 

「それこっちちょうだい」

「はい」

「あ!」

 

 ガッチャン。

 

 5客の内、一つがパッカーーーーーンと割れました。

 

 向附もいくつか割れていますが、案外この手の物は割らしてますね(苦笑)

 

 これ、いわゆるお見合い現象で、渡したと思ったが、相手はまだ受け取ってない状態だったため、落下してしまったんです。

 

 注意するには

 

・下にものを置かない
・空中で受け渡ししない

 

 しかありません。

 水屋のない状態では、道具を下げるにも空中で受け渡しすることが多いですが(大寄せでも以外とやりますが)、これ本来の動きではないんですね。

 

 茶道口の向こう側、勝手には本来、杉木地で作られた五重棚があり、道具はそこに置くものだからです。

 月桑庵にもこの五重棚はなく、現在使ってらっしゃる方はいらっしゃらないのではないか?というほど使われていませんが、利休時代には存在していたものです。

 

 水屋を建て増したら、一番最初にするべきは、五重棚を作ることかもしれません。