建築屋さんに見積りを依頼した訳ですが、月桑庵の床は奥行きがなく、とても小さい床になります。

 これを有効利用するためにはどうしたらいいか?を考えます。

 

 

 一番良いのは塗回床です。

 

 これは、「床のなかの入隅の柱を土壁で塗り回しとした床」のことで、角にRをつけて作るため、空間の間仕切りがなく、奥行きが深く見えることが挙げられます。

 

 また、土壁にせず、床の壁に珠光好みのように鳥の子紙を貼るに肖って、雲龍紙を貼るのもありかと思います。

 

 さらに龕破床【がんわりどこ】にして手前側に袖壁を設けることで奥行きを広く見せる演出もありです。ただし、床が三尺しかないので半間床にも満たず、奥行きもない(2尺)ので桝床にすらならない訳です。

 

 いっそのこと円相床にするのもありだなぁ(ぉぃ

 

 さて、皆様ならどうされますか?

 

 床の種類は

 

・踏込床【ふみこみどこ】⇒床框がない
・蹴込床【けこみどこ】⇒床框を板にする

・塗廻床【ぬりまわしどこ】
・室床【むろどこ】
・土床【つちどこ】⇒床面が漆喰になっている

袖壁のある床の種類

・袋床【ふくろどこ】⇒方立をつけて袖壁がある
・洞床【ほらどこ】

・龕破床【がんわりどこ】
・円相床【えんそうどこ】

一部を省略した床の種類
・壁床【かべどこ】
・置床【おきどこ】
・釣床【つりどこ】

・織部床【おりべどこ】

特殊な床の種類
・霞床【かすみどこ】
・円窓床【えんそうどこ】⇒円相床と紛らわしいので【えんまどどこ】と呼ぶ人も
・原叟床【げんそうどこ】

・琵琶床【びわどこ】