新しい小説のネタを考えておりまして(高校時代に考えた物の焼き直しですけど)、国の名前を十二支から取ろうと思って、いろんな言語で十二支の動物の名前を調べていたのですが、極東の国にネズミを当てたいと思って、何か良い言い換えがないかな?と思って調べていたら、面白い記事に出会いました。


 それは「忌み言葉」です。


 ネズミというのを、正月三が日に限り「嫁が君」「嫁御」「嫁殿」「夜が君」「夜の人」と呼ぶのだそうです。また、他にも「お福さん」「大黒さん」「姉(あね)さま」などの呼び方もあり、地域によって大きく変わるそうですよ!


 で、なんでそんなことをしたのか?というと「ネズミ」というと「根まで炭になる」という俗諺からで、火災を憚ってのことだとか。


 夜中にゴソゴソ動き回るネズミだから、夜とか嫁とかの言い回しになったんでしょうね。嫁の語源には「夜女(よめ)」の説もありますし。


 爪楊枝のことを「真夜中」と呼ぶのも似たような言い回しだと思います。


 ネズミと大黒天の関係性は、大黒天が北方の守護神で、ネズミ(子)が十二支で北を示すからで、また、ネズミが沢山出るのは豊穣の年であることから、五穀豊穣の象徴となったのだとか。


 そういえば、牡丹餅の冬の名前も「北窓」でしたね。


 子の月は旧暦十一月で方角は北。神無月が終わり、神がお戻りになられるのでお祭りの多い月だったと何かで読みました。


 なるほど五穀豊穣を祝うにもこうした様々な物語がつけやすいのですねぇ。  


 一つ一つの事柄を調べて終わりではなく、様々なことに結びつけて考察をすることこそが大事ですね。


 そうでなくては質問もできませんが(笑)


 質問は自分なりの答えを自分の中に用意して初めてできるものですので。