本日は春分です。二十四節気の第四。
 

 昼と夜の時間が丁度等しくなる日とされていますが、現実には若干昼の方が長くなります。二至二分の一つで、春の彼岸中日となります。

「暑さ寒さも彼岸まで」という言葉通り、春先の花冷えが終わり、暖かな季節となります。春の彼岸には「牡丹餅(ぼたもち)」を食べることからも、牡丹の季節であることが解ります。

 春分からは袷でも人形仕立てにする方が増え(普通の袷ですと暑いですからね)、着脱ぎしやすい羽織を纏われる方が増えてきます。

 気の早い方(または暑がりの方)は、襦袢を涼しいものに変えたりしますが、まだまだ風も強く、行楽にはちょっと肌寒い感じがしますので、お花見の際には、女性ならショールをお忘れなく♪

 春分に相応しい御軸と言えば「花開天下春」や「春色無高下」「曇華再發一枝春」「満坐万古春」などでしょうか。やはる春という字が入っていることと、新春ではないので、満ち足りた雰囲気がいいですよね。