和製漢語とは、

 

 

和製漢語(わせいかんご)とは、日本で日本人によってつくられた漢語。漢訳語彙の一種。中国語(古典中国語および白話)の造語法に基づきつつも、ときには日本語特有の要素(和臭)を交えてつくられた造語。古くから例があるが、特に幕末明治以降、西ヨーロッパ由来の概念を表すために翻訳借用語としてつくられた。

 

 というものです。

 ここから、変体漢文というものがあり、漢文として書かれていても実は日本生まれの漢文の法則からズレているものも有るわけです。

 

 『数寄の長者』で各話副題に使われている四文字の漢文は、まさにこれで、私が漢文風に書いたものです。

 

 この変体漢文の内、日本独自のものを和文体(倭文体)ともいい、日本人が作る漢文は基本的に和文体に属することが多いようです。

 

 これが発達して和漢混淆文と呼ばれる文体が成立し、少しずつ漢字仮名交じり文という文化へと変化していくようです。

 

 これは平安時代に発達し、江戸時代までこの形式で公文書が書かれたため、漢文の教養が必要であった訳ですね。

 

 ここを踏まえて言葉を考えると、とても歴史小説は面白いと思います。