本日は旧暦四月八日、癸卯丁巳乙酉、灌仏会です。
灌仏会は平たく言えば「仏陀の誕生日」です。
元々はインドなどで行われていた、「行道」と呼ばれる仏像や仏塔の周りを回りながら恭しく礼拝する供犠や、行像と呼ばれる輿に仏像など信仰対象を載せ、華美な行列を組んで寺の外を練り歩く行事だったと言われます。
それが支那を経由して日本に入り、明治になってから新暦の灌仏会は「花まつり」と呼ばれましたが、以外にもこの起源はドイツだそうです。
財団法人国際仏教文化協会『ヨーロッパに広がるお念仏』という書籍によると、「1901年4月、当時ドイツに留学していた近角常観など18名が、ベルリンのホテル四季館に集まって誕生仏を花で囲み、仏陀生誕を讃える「Blumen Fest(日本語に訳すと「花まつり」)」を開催した。会には300人以上のドイツ人が参加して大いに盛り上がり、後にこのニュースが日本に伝えられ、灌仏会を日本でも「花まつり」と呼ぶようになった。」ということだそうですよ。ですので、旧暦では「花まつり」とは言いません。降誕会(ごうたんえ)、仏生会(ぶっしょうえ)、浴仏会(よくぶつえ)、龍華会(りゅうげえ)という別名があります。
日本では様々な草花で飾った花御堂の中で、甘茶を満たした灌仏桶の中央へ安置した誕生仏像に柄杓で甘茶を掛けて祝いますが、これは釈迦生誕時に産湯を使わせるために九つの竜が天から清浄の水を注いだとの伝説に由来します。
この日のお軸としてはやはり仏に関わるものでしょうか。「泥仏不渡水」「超仏越祖」「泥多仏大」などがいいように思いますが、ストレートに「南無阿弥陀仏」や「南無妙法蓮華経」などのような名号もありかもしれません。