山田仙秀先生が釜を懸けられるとご連絡いただき、寄せさせていただくことに。
場所は池上梅園。池上本門寺の直ぐ近くにある梅で有名な庭園ですが……今年は既に梅はなく、桜も満開しているほどの気候。更には当日雨との予報。
ウチの宗靜先生(母)は大晴女なので、大丈夫だろうと高を括っていたのですが、朝からザアザア降り。
とはいえ、中止にならぬのが茶会です。雨が降ろうが槍が降ろうが、茶会は嵐の中でも開かれます。
池袋から五反田に出て、都営浅草線で西馬込へ。前日から都営浅草線にやたらと乗っていて(横浜から浅草橋、浅草橋から浅草と)、この両日は都営浅草線付いてるなぁ……などと思いながら揺られてました(笑)
雨の日の着物姿しかも男の羽織袴姿が珍しいのか、チラチラとこちらを見る方が(苦笑)
西馬込から池上梅園までは徒歩十分とのことでタクシーでも拾おうか?と思っても、全く通りかかりません。ひょいと見るとバス停が。そういえばパンフレットにバスが書いてあったな?と、乗りましたら、次の次。しかも、バス停からすぐではないですか。
これは便利ですね!
池上梅園につきましたら、入園料の百円をお支払いして中へ(ちなみに65歳以上の宗靜先生は無料)。
受付を済ませて、山田先生にご挨拶……と思いきや、お忙しくなさっているので(席主ですから当たり前ですが)、これは大人しく席待ちをしていましょう……と、並んでおりました。
床には見事な掛軸が……んん?よ、読めない(苦笑)
「雲閑不○頂……」この○に入る字が「寿……ではないし……」という感じ。まるで読めません(苦笑)
下の二文字は忘れてしまったのですが、○の字が、強烈な思い出で、吹っ飛んでます(爆)
答えは「遠」。雲閑遠からず〜
雲閑は静かに流れる雲のこと。
この遠という字は辶が「袁」の下に小さく「っ」と書いてあるような崩し字で、いやいやいや、これはお手上げですって(笑)
流石は山田先生、面白いお軸を出されます。
棚は寿棚。裏千家の淡々斎好の棚で松木地溜塗。天板が八角、地板が四方、柱が四方透かしになっていて雲形透かしの鰭板があります。
その上に載るのは見たこともない棗。東南アジア風の更紗のような模様が入った長棗です。お尋ねするとフィリピンの少数民族が作った工芸品だとか。
水指は萩の砂金袋。小振りでちょこんと据えられた感じがなんとも愛らしい。まるで、座敷童子のようです。なんと、山田先生のお手作り。ツマミは臼形で、正面にはたっぷりとした釉垂れが!
砂金袋というと下膨れなんですが、これは末広がりでスッキリとしていて小振り。
あー、これは譲っていただきたい!
私の城楼棚にピッタリだ!
こんな砂金袋出ないかなぁ……
釜は天猫。
いい侘びた感じの釜肌。景色は菊地紋が見えたので高台寺でしょうか。摘み見るの忘れました……orz
茶入は大振りな撫肩衝。蓋の飴色がいい雰囲気を醸しています。
一筋の釉垂れが滝のようにも見え、縦に入った鉄釉がまるで山水画の山々のようにも見えました。
これが遠山だったのでしょうかね?
仕覆は白地の緞子で、後で調べてみようと思いました。
建水が筆洗か盃洗か。大きさ的には盃洗でいいのかな?
蒔絵で一風変わった雰囲気を醸してくれています。
茶杓は山彦。
江戸中期の作だそうですが、茶杓よりも持ってきてくださった筒と箱に大興奮で、ほかの細かい道具が記憶の彼方に吹っ飛んでしまったほどです。
茶盌は喜左衛門写。外と内の一対の釉垂れが特徴的であり、枇杷色がややくすんで翁の趣がある茶盌でした。
次茶盌は、瀬戸黒。どちらかというと古瀬戸手の茶色い鉄釉です。大振りで、どっしりした感じでした。
三盌に山田先生作の鼠志野。美濃の赤土をお使いになられたのか、しっかり赤が下から浮き出ており、歪みも自然でとても素敵なお茶盌でした(お陰で二盌目を覚えてないですが)。
山田先生のお席はいつもながら、面白い席ですねぇ〜。こんな剽げた席を持てるようになりたいものです。