いつからだったか、私が茶筅を選り好みするようになったのは。


 あると聞けば使ってみたくなるのが、茶道家の性(さが)。


 そして、到頭、特注してしまった。

 長穂、長柄に続いて三つ目です(笑)


 翠宏園さんも初めて作られたそうです(長穂も長柄も初めてだったそうですが)。


 そしてかなり大変だったとか。


 そうでしょうねぇ……。

 だって、これですよ?(苦笑)


 穂数が16。
 少なっ!

 そもそも茶筅は穂数が少ないほど点てるのが難しくなります。

 私も今まで大荒穂(当流では荒穂といいます)を使って来ました。

 大荒穂は中荒穂に対する呼び方で、中荒穂は濃茶の陰点て用になります。

 穂数が多ければ多いほど点てやすく、穂先が折れやすくなるため、数穂以上は薄茶の点前用とされ、薄茶で陰点てに使うのは常穂です。

 平穂――16本
 荒穂――32本
 中荒穂―48本
 常穂――64本
 数穂――72本

 常穂は並穂とも。数穂は繁穂ともいいます。荒穂は大荒穂とも言いますが、24本を指す場合もあると聞いています。

 当流で中荒穂を点前に使うことがありますが、これは続きお薄で茶筅を変えられない茶通箱の点前で使います。ウチならではの点前と聞きますが、濃茶と薄茶の二種の茶通箱点前があるんです。

 何度も書いていますが、五分長も複数あります。

 長穂―――穂が五分長い
 五分長―穂と柄の両方で五分長い
 長柄―――柄が五分長い

 一般的には長穂というと五分長を指す用です。ですが、当流だとそれは「筒茶盌と平茶盌の重ね茶盌をするときだけ」なんですね。

 長柄は筒茶盌用
 長穂は平茶盌用
 五分長は共用

 平穂はどんな使い心地か早く試したい所です(笑)