段瓔珞紹紦

 紹紦(近年は紹巴と書く人が多いですが、正しくは紹紦です)は唐物点前で用いられる唐物帛紗(他流では別の呼び方をするかもしれません)です。出帛紗と同寸ですが、ほぼ小帛紗の倍の大きさになります。

 緞子(鈍子)や金襴と異なり、生地の柔らかい紹紦は使帛紗として唐物点前で使われます。亭主の好であることもありますが、多くは使われる器物に合わせて柄を選んだようです。

 段瓔珞とは、瓔珞文が段重ねになっている文様で駒文と雷文(渦巻文)と瓔珞文が繰り返しになっています。

 瓔珞は珠玉や貴金属を紐で繋いだ装飾具で、写真では文様が逆さになっています。色絵や白薩摩などにも使われる文様です。

 雷文は方形の渦巻文様で、中華大陸で古くから使われ、日本でも弥生時代から用いられている文様です。稲妻だと秋、雷だと夏の季語になるので、風炉の時期に良い文様。

 駒文は馬の文様でこれは左馬になっています(右馬が左を向いている)。隣りにあるのは吉原繋ぎに似た文様で、四隅に星があります。こうした文様にはあまり明るくないので、こうしたときに困ります(苦笑)

 調べても「吉祥文」とか「宝尽し」などと誤魔化してありまして、詳しい解説をお願いしたいものですね。

 紹紦は「しょうは」または「じょうは」「じょっぱ」「しょっぱ」とも読むそうです。「間違いだ!」と指摘する方が物知らず……なんてことのありませんように(笑)

 柔軟で手触りのよい織物で、細かい横の杉綾または山形状の組織地紋を持ち、経糸・緯糸ともに強い撚りのかかった糸を用いて織っています(一部違うものもあるようです)。

 蜀紦、諸紹、焦芭、祥波等の宛字を用いることもあります。

 紹巴や蜀巴は紦が常用漢字外であるための代替字になります。