日曜日、ツイ友の王仁ちゃんのスペースで話しておりまして茶巾の話になり、あれ?前に書いたのになーと思ったのですが、茶巾としては単独記事にしておらず、一問一答の中で書いていただけでしたので、改めて記事にしたいと思います。

 

 茶道で用いられる茶巾は、主に茶盌を拭く布です。

 

 新しきよしとされる道具の一つで、基本的に使いまわしはあまりしません(お稽古は別ですよ)。

 

 照布(上等の白麻布で網目になっている)を最上とし、次に奈良晒、越後布をその次とし、高宮布、薩摩上布などをもって作ります。

 

 ですので、流派によって使う布が異なります。

 

 大きさは

 

・巾一尺五分×竪五寸

・巾八寸×竪四寸(表千家)
・巾一尺×五寸または巾九寸八分×竪四寸五分(裏千家)
・巾八寸×竪三寸三分(武者小路千家/ただし、縫い代が一分五厘なので、実親は三寸)

 などの大きさも様々です。

 当流は本来一尺五分×五寸ですが、一般的に売られていないのでなんでも使ってます。できれば、一尺×五寸のものを使いたいですね。

 

 通常用いる草の茶巾は両端の切り口を表裏反対にして、まとい縫いにし、裏表のないようにします。

 

 ただし、真の茶巾はまとい縫いをせず、行は表裏があるようにまとい縫いをします。

 

 流儀によっては色茶巾といって浅黄、白茶の布を用いることがあるそうです。

 

 また、元伯(宗旦)好に紅茶巾があるそうです。

 紅茶巾は主に「還暦祝い」などに用いられ、爪紅台子等の茶道具一式と共に、東福門院に献上したものの一つと伝わっています。