先日そごう横浜店で行われた

萬福堂 吉村楽入先生の個展

で母と私と二人で気に入りまして
連れ帰りました(笑)

まるで菱餅の色合いですよね。
これは水に浸けて吸わせたあとの状態。

楽は使う四半刻前から水に浸けておき、
直前に引き上げ、拭いてから使います。

楽の本当の色はこの濡れた色。
これは本来茶会でしか見れない色。

今回はその濡色を写真に写して見ましたが、やはり出ませんねぇ。実物はもっと艷やかなんですが(苦笑)

楽を珍重するのは千家だけなんですよね。

実は、当流、井戸や高麗物を重んじます。
当代は志野がお好きなので志野も重んじられています。

所謂、桃山風であり、また、青磁も真として重んじています。

たまにはこんな華やかな楽も如何でしょう?

こちらの銘「菱摘女」は柿本人麻呂の和歌

君がため浮き沼の池の菱摘むと
我が染めし袖濡れにけるかも

から付けました。
実際には女が摘んでいる訳ではないのですが、菱摘みの想い出の女性ということで(笑)

菱というのはミソハギ科ヒシ属の浮葉植物で、水草なんですね。

菱の実は食用になるとはいえ、
菱を摘もうとすると、
水に浸かっちゃうわけです。

この菱の実を乾燥させたのが撒菱。
忍者の使った道具の一つですね(笑)

菱の実はデンプンを多く含むので、
茹でたり蒸したりして食べたそうです。

茶道や香道で用いられる菱灰は
この菱の実の殻を焼いて作った
灰褐色の物をいいます。

茶道では莨盆に載せる火入に用います。