タイトルだけ見て、あーなるほどね……と思った方は、詳しい方ですね♪

 

 これは読み方が違いまして、「ふるせと」と「こせと」です。

 

 これを「ふるせと」と読んだ場合は、加藤藤四郎が渡唐前に制作された茶入のことを指します。「こせと」と読んだ場合は骨董で「百年以上経った瀬戸」を指す場合と、「古瀬戸手」と呼ばれる鉄釉による焼成を指す場合があります。

 

 「こせと」と呼ばれるのは来歴がはっきりしていないが時代があるものを全般的に呼びます。

 作家がはっきりしているとか、近現代のもので「古瀬戸」となっているものは「古瀬戸手」の意味で間違いありません。

 

 お弟子さんが持っている道具で、箱に古瀬戸とあった茶盌がありまして、作家物なので、「これは古瀬戸手ですよ」と指導しました。

 

 問題は骨董の「こせと」と「ふるせと」が混在することです。

 

 瀬戸の鉄釉の「ふるせと」に似せた「こせと」が結構あるんですね。

 これは、「ふるせと」を写したものであり、これも「古瀬戸手」ですね。

 ところが、箱書きなんかには(当時は共箱がありませんから)、「古瀬戸」としか書かれていないんですよ。

 

 なので、伝来としては「ふるせと」と思われていたものが「こせと」であった……なんてことは普通にあるかと思います。

 

 見分け方はあるにはあるんですが……これは口伝でないと、偽物が出回りますからね。

 

 気になる方は詳しい方にお尋ねになられるとよろしいかと思います。