茶席に誘うとよく聞くのが「正坐ができないから」という断わり文句。

 これは詰め詰めの大寄せが招いた誤解にほかなりません。

 

 勿論、点前をするには立礼を除き現代では正坐をします。

 しかし、客は、茶を喫するときと菓子を食べるとき、道具を拝見するとき以外は、足を崩して良いということになっています。

 

 つまり、ずーっと正坐でなくてもいいんです。

 

 そもそも、利休以前は安坐(胡坐に似ているが背中を伸ばす)で点前をしています。

 男性は安坐、女性は立膝の点前の記録も残っているんです。

 

 立ち膝は近年行儀が悪いとされているのと、女性は裾のこともあって、やりにくいでしょうが、それなら、女坐りや高坐りにして良いのです♪

 

 ただ、正客が崩さないのに、連客は崩しにくいですよねぇ~。

 これも、ツメツメの大寄せの所為です。

 男性を正客にして、少し広めにして、安坐できるようにしておいてほしいものです。

 

 正客に坐った男性には「私は大丈夫」ではなく、連客のために足を崩していただきたいと思います。それこそが、正客の役目です。ですから、そのためにも亭主側の人が人数を入れるためとか言って安坐するためのスペースを奪わないでいただきたいです。

 

 京間なら三分の一、江戸間なら半畳は正客のための場所としてほしいものです。

 

 

 ホント、これって大寄せの弊害ですよねぇ。