「台子の点前が現在の手順になったのは、江戸間で台子の稽古をするからではないか?」

 

 という考えが私の頭から離れません。

 

 これは、真台子大を購入し、京間の稽古場に設置して、『火箸を置くところなどない』ことを実感したことで、強烈になりました。

 

 たしかに、江戸間に真台子小を置くと『両脇に隙間がある』んですね。

 この江戸間に真台子小を置くと、京間に真台子大を置いた感じに近くはなりますが、やはりバランスが違います。

 

 江戸間でやるなら、すべての道具の寸法を直すべきでは?と思います。

 というのも、とある書物で「江戸間の炉は一尺三寸」というのを見て、それなら納得できると思ってしまったことも、これを助長したかもしれません。

 

 何がいいたいのかというと、台子や長板で、飾火箸を畳の上に置くようになったのは、江戸間の真台子が幅を利かせて以後のことではないか?ということです。 真台子小が江戸間用の真台子と勘違いされるようになって、それが加速したのではないかと。

 

 当流では『炉台子では桑柄火箸を用いる』ので、真台子小で、火箸を畳に置く分には不自然はありません。

 

 これを風炉に真台子小を用いて点前するならば、それは飾火箸ではなく、美津火箸ですべきではないか?となります。

 それならば畳の上に火箸を置くことに不思議はないのです。

 

 全ては江戸間に真台子小を用いて、「江戸間用真台子」とかいう誤解が広がったことによるものなのではないでしょうか。