唐銅や青磁白磁に交趾なる
水指飾るは塗物の棚 道舜

 InstagramやFacebook、Twitterを見ていると、祥瑞の水指などを畳に直置きしているのを見掛けます。

 その度に身悶えているのですが、そういうお流儀なんでしょうか。

 当流では水指の格として真にあたる唐銅・青磁・白磁(染付・祥瑞含む)と交趾は最も相応しいのが真塗の棚物となります。塗物の棚にも載せても良いとされています。

 真の格ですから、畳には置きません(平点前や運び点前は草の格ですし)。また、木地の棚にも載せないことになっています。

 但し、例外中の例外として「桑の木地」のみ真塗と同格とされるそうです。これは桑が霊木であり、唐木の扱いとなるからだとか。

 共蓋ならばできるだけ真塗に用い、替蓋(塗蓋)にして格を下げてその他の塗棚に用いた方がより相応しいと言えます。

 流儀によって違うこともあるようですが、畳付にして飾るなら、焼締や自然釉・楽焼といった草の陶器や、高麗や萩・施釉陶器などの行の陶器が相応しいと思うのですが、如何でしょう?