春声先水響 しゅんせいはみずのひびきをさきとす
春声とは、春のおとずれの音。つまり春告鳥=鶯(うぐいす)の鳴き声のことです。
春の水の響きというのは「雪解け水のせせらぎの音」ですね。
つまり、鶯の鳴き声が聞こえるようになる前には、雪解けの水が沢に満ち、せせらぎの音が先に聞こえてくる……ということでしょうか。
自然というものは、順逆がはっきりとしていて、違えることなく時が流れています。多少の前後はあるとしても、雪解け前に鶯が鳴くことはありません。
つまり、原因があって結果がある。この世は因果応報である。この場合の原因と結果は必ずしも悪いことではなく、善行をすれば良い報いが、悪行をすれば悪い報いがあるということになりましょうか。
陰徳あれば陽報あり。
禅語というのは、表面的な意味だけを汲み取っても駄目ですねぇ。