フォーマルという言葉は正装という意味で使われますが、本来は「form(形)」+「-al」という性質を表す接尾辞がついた変化で、「格式張った」という意味になります。そこから「公式」とか「正装」という意味で用いられるようになりました。

 

 セミフォーマルは準礼装という意味で使われますが、これは「formal」に「semi-」という半分を意味する接頭辞がついた変化で「半分格式張った」という意味になり、やや砕けた感を持ちます。そこから「準公式」とか「準礼装」という意味で用いられるようになりました。

 

 これに対し、インフォーマルは略礼装と訳されていますが、これは「formal」に「in-」という否定を意味する接頭辞がついた変化で「格式張らない」という意味になります。ただし、普段着とは一線を画し、小綺麗な格好、すなわち日本語でいう「平服」にあたります。

 

 つまり、略礼装という訳語が「礼装の仲間」という語感を持っているため、誤解が生じていることが分かります。

 

 平服というのは、文字面は普段着のことのように思えますが、これは謙譲語のようなものであり、「格式張らなくていいけど失礼のない程度の服」という意味があります。

 

 そして、着物の世界では「無地の紬に一つ紋(男性)」「色無地に一つ紋(女性・男性)」以上を平服といいます。基本的には縫い紋ですが、場合によっては染め抜き日向一つ紋も平服に含む場合もあります。

 

 三つ紋が準礼装、五つ紋が正装とされていますので、こういう理解で良いようです。

 

 さて、茶会は「色無地一つ紋」を最低限とするのは「平服」が求められているからですが、外国人に説明するには「インフォーマル」と説明すれば納得してもらえるかと思います。

 

 つまり普段着では駄目だけど、正装や準礼装ほど格式張らなくていい格好ということになります。その場に合うかどうかを調べて考えて着てきなさいねという意味にもなります。

 

 コレに対してカジュアルというのは、先日記事にした通り「無計画で深く考えないで偶然選んだ」という意味が含まれますので、日常着というか「普段着」のレベルですね。

 

 難しいのが「お洒落着」です。

 

 ただ、着物はとっても楽です。

 お洒落着は普段着に含まれます。

 平服は「紋がついているもの」なので。

 

 洋服のほうが面倒臭いと以前から言っている意味解っていただけましたでしょうか?