雲出洞中明

 

書き下し|
雲(くも)出(い)でて洞中(とうちゅう)明(あき)らかなり
 

出典|
『大灯国師語録』巻下

 

山の雪が解けて岩肌があらわれ、雲が晴れて洞穴の奥まで明るくなった。悩みや迷いが一掃されて、生地の仏性ぶっしょうが現前したようす(有馬頼底監修『茶席の禅語大辞典』)

 

原文|

胥云。吽(雪消山骨露)竇便辭退(雲出洞中明)竇在明州。

 

しょいわく、うん。(ゆきえて山骨さんこつあらわれ)ちょう便すなわ辞退じたいす。(くもでて洞中とうちゅうあきらかなり)ちょう明州みんしゅうり。

 

 これは「雪消山骨露 雲出洞中明」で対句になっています。

 仏性が湧現するということは、悟りを開いたのと同じということでしょうか。

 細々としたことに鬱々とすることなく、円鏡の境地に至る……と考えればいいかも知れません。

 

 ある意味で幸せとは「悩まないこと」かも?