
七夕といえば笹の葉。
ということで、「七夕に笹葉写を使いたい!」と二年前に樂風氏へ依頼したものになります。
笹葉は大きく反った櫂が特徴の茶杓の写。
銘は笹葉を詠んだ歌から取りました。
馬来田の 嶺ろの笹葉の 露霜の
濡れて我来なば 汝は恋ふばぞも 詠み人知らず(万葉集)
馬来田(まくた)は現在の千葉県木更津市真里にある地名で、古くは馬来田国造(うまくたのくにつくりのみやつこ)という一族が支配していた本拠で、馬来田国造は上総中西部を治めていました。
歌に詠まれている地名は「うまくた」です。
万葉集には九首馬来田に関する歌が詠まれており、現在は歌碑が9つ建立されています。
この歌は、馬来田駅(久留里線)の駅前に建立された歌碑を1つめとして、武田川沿いにある三番目の歌碑に刻まれた歌です。
おおよその意味は「馬来田(うまぐた)の嶺の小竹葉についた露霜に濡れながら来たのは、あなたが恋しいからなのだ」です。切ない恋の歌ですね。
七夕にピッタリ!
ちなみに慈照院義政公とは八大将軍足利義政公。同朋衆の中尾真能(能阿弥)に茶道の茶式を定めさせた人物です。応仁の乱の原因になった人でもありますが、茶道はこの人がいなかったらなかったでしょうねぇ。