本日は旧暦六月廿九日、己亥水無月己巳。
水無月晦日です。
本来は旧暦六月三十日に行われる犯した罪や穢れを除き去るための祓えの行事。現在は新暦6月30日と12月31日に行われています。全国の神社で「茅の輪潜り(ちのわくぐり)」として行われていますが、旧暦でやっているところはあるのかな?
これは、「衣服を毎日洗濯する習慣や水などのない時代、半年に一度、雑菌の繁殖し易い夏を前に新しい物に替える事で疫病を予防する意味があった。(wikipedia)」とされていますが、夏ではなく「梅雨(霉雨)が明けて」と書きかえるといいかな?と思います。というのも夏は新暦5月から7月であり、旧暦六月三十日は、旧暦七月であることを考えると、梅雨に繁殖した雑菌が広がることを避けて、新しいものに替える=穢れを祓うと考えられます。
ちなみにここで茅の輪の左右に飾った笹に短冊をつけたものが、七夕の笹であり、ここに願い事を書いて掛け、七夕に水に流すことで成就を祈願するという一連の習慣ですが、現在では七夕だけが取り上げられています。また、この川に流す行為は、書初めをどんどん焼(どんと焼)で焚くと筆が上達するといった行事と対応しているといわれています。
また、京都ではこの夏越に「水無月」という白のういろう生地に小豆を乗せ、三角形に包丁された菓子を食べる習慣があり、茶道でも好まれます。水無月の上部にある小豆は悪霊ばらいの意味があり、三角の形は暑気を払う氷を表していると云われているそうです。
そうして考えると、旧い習慣というのは旧暦と密接に結びついているため、新暦で行うのには無理が生じるということになるような気がいたします。
夏越の祓にふさわしい軸というのは難しいですが、やはり「無事是貴人」とか「本来無一物」とか、「海月澄無影」とかでしょうか。