亡くなられた茶友がよく言っておられましたが「休みの日は先生のお庭の草むしりをする」というのは、大昔のことではありません。

 

 露地があるところなら、苔や石の周りに生える雑草、特に蛇苔(ジャゴケ)とかよく生えます。

 これ、滑りやすいので危険です。露地の石は苔を剥ぎます。周りの石はいいんですが、歩くところは苔生えてると困るんですね。こうした手入れというのも大事です。

 

 きれいにし過ぎるのはよくないでしょうが(あまりにも人工的で)、怪我をさせてしまうなんていうのはもってのほか。

 

 こうしたところまでの心配りが、お茶の基本にあります。

 

 といっても、月桑庵には庭がないので、そんなことまではしておりませんけれども。

 

 こうした掃除というのも稽古の内。

 

 準備で一番覚えるのは紐の結び方。

 私も最初はできませんでしたが、慣れると簡単。右肩掛け結びと左肩掛け結びは最初こんがらがってきれいにできなかったのですけれども、今ではささっとできるようになりました(先生なんだから当り前)。

 

 軸の巻紐の始末とか、意外と実地で勉強したことも多いように思います。

 

 準備と片付け、これらをきちんとさせている先生というのは、弟子のことを本当に考えていらっしゃる先生ではないかと思います。

 

 こうした部分を省いて「お点前ばかり教える先生」というのが世の中多いそうですが、私はそういう先生にはなりたくないなーと思っています(だから弟子が増えないんでしょうけれど)。

 

 水屋ができて一人前。

 その水屋には早くから慣れておいてもらいたいと思います。

 

 茶名を持つのに水屋も知らないでは、恥ずかしいですものね。