里村紹巴という人がいます。
戦国時代に活躍した連歌師で、大永五(1525)年生、慶長七年四月十四日(1602年6月2日)歿。二人目の師である里村昌休の死後、里村家を継いだので、里村紹巴と呼ばれますが、松井紹巴であったとされています。
この方は、「彼は連歌を高めた人でなかったが連歌を広めた人だった」と死後に評された人物ですが、明智光秀の「愛宕百韻」に参加したことで有名な人物です。
公家の三条西公条をはじめ、織田信長・明智光秀・豊臣秀吉・三好長慶・細川幽斎・島津義久・最上義光など多数の武将とも交流を持ち、本能寺の変後、秀吉に疑われつつも難を逃れました。
この人が主人公の小説は『覇天の歌』(講談社)という題で、岩井 三四二という小説家が書かれています。
高めることと、広めること。
普通はどちらもしようとします。
しかし、人の才というのは、どちらもできるわけではないことがあります。
私はどちらもできるか?と考えると、広めることは苦手かもしれません。
ならば、高めて、後世に跡を残すことを考えた方が幸せかもしれませんね。
覇天の歌、読んでみたいと思います。