以前、「【茶道】盌と碗と椀と埦」という記事を書きました。

 

 そして、その字の成り立ちから解説したことが間違いではないどころか「そのもの」であったことが解りました。

 

 大宮で添釜をさせていただいた吉村楽入先生が、4/19から伝統工芸青山スクエアにいらっしゃると聞いていたので(茶盌削りの会には参加しませんでしたが)、茶盌造りのデモンストレーションをなさるとのことで、ご挨拶に伺いました。

 

 色々新しいアイデアなど(作陶のですよ?)を提案させていただき、早速「作ってみますわ!」とのこと。

 出来上がるのが愉しみです。

 

 小一時間ぐらいお話しまして、目の前でデモンストレーションをしてくださいました。

 

 楽茶盌は丸めた土を砂の上に敷いた薄い板に載せて中心をだいたい取って、くぼみをつくります。

 そして「皿」の形に広げていきます。

 菊練りをしてありますので、ある程度粒子が揃っていますが、それでもまだ歪があるので、盛り皿を作る感じで広げるそうです。

 

 このときの粘土の厚みはかなりあります。

 

 ここから皿の縁を寄せて立ち上げて伸ばします。

 轆轤挽きとちがい引き伸ばすのではなく寄せてあげるというのが手捻りの特徴だとか。

 

 そしてここから茶盌の形を作ります。

 内側から中上は親指で押し広げるように、下は手の先で高台の厚みを薄く広げるようにしながら厚みを均一にします。

 

 そして口造りを整え、乾燥させる訳です。

 

 漢字的にはこの作業が「夗(ころがりふ)す」ということになります。

 ころがりふすとは、ゆるやかに曲げていくようすを表します。

 

 押し広げ、厚みを薄くしていくと、自重によって茶盌は徐々に低くなっていき、茶盌の形になっていきます。

 なるほど!

 これが楽!!

 

 乾いたら茶盌削りをする訳です。

 

 感心してみておりましたら、「お時間あられるようでしたら、やってみませんか?」と、楽入先生。

 

 実はこのあと師匠のところへ行く予定でしたが、これは滅多にできる体験ではありませんから、「是非!」と茶盌の手捻りを体験させて頂きました。

 

 前回は削り、今回は手捻り。
 

 削りとはだいぶ勝手が違いました。

 手捻りは独創的な形を造りやすいが故に上手下手が出やすいことも分かりました。

 なんとか、土の声のママに形を為して、そして形は、四方口にしました。
 

 四方口といいましても、ムキ栗のような枡形ではなく、口だけが四方になっておりまして、全体の形は塩笥のような形です。出来上がったら送ってくださるとのこと。

 

 社中が大きくなったら、みんなで茶盌作りに京都へ伺いたいですなぁ。

 

 まさに、盌の字を使う意味が正しくあるのが楽茶盌だと実感しました。

 

 楽入窯の展示は25日までですので、ご都合のよろしい方はお出かけください♪