茶の湯の師匠を見つけるときは
①先生の年齢は関係ない
②人の縁を大切にせよ
③先ずは体験!できれば茶席もみよ
④流派の大小で選ばない
⑤初釜がないところは避ける
⑥炉が切ってある方がよい
⑦できるだけ近場(一時間前後まで)にする
⑧入門したら3年は通う
⑨頻繁に釜や道具を変える人がいい先生
⑩歴よりも知識
の十箇条をお薦めします。
①先生の年齢は関係ない
茶道は年齢ではありません。60代でも40代から習ったら20年程度。50代で20歳から習っていれば30年以上。どれだけ稽古してきたかが肝要です。かといって歴だけ長い人も居ますけど(笑)
②人の縁を大切にせよ
茶道の世界は狭いです。袖にした先生が師事した先生の友人だった……なんてこともあります。断るときも、辞めるときも、礼儀を尽くしましょう! 自然消滅を狙うのが一番悪いですよ!
③先ずは体験!できれば茶席もみよ
教え方の上手下手はあります。ただ、先生も習う人のことを把握するまで時間がかかることもあるので一概にはいえませんが、雰囲気は大事です。愉しく稽古できるかどうかも大切ですが、私は厳しい先生をお薦めします。
それと、お茶席を見ることで「問答の上手さ」や「道具組みが好みかどうか」が分かります。出来れば問答の上手な先生から習った方が得です!道具を選ぶセンスというのは、とても大事です。感性の合わない先生に付くとお稽古で使う道具が好きではないものだらけになったりして、辛いです。
④流派の大小で選ばない
流派の大小にはそれぞれメリットとデメリットがあります。大きな流派は何処に行っても先生がどこかしらにいらっしゃるので、引越が多い人には向いていますし、マニュアルが揃っていたり、教え方が先生ごとに大きく変わらないというメリットがあります。小さな流派は家元との距離が近い!というメリットがあります。他にも色々メリット・デメリットがありますので、よくよく考えてみてください。
⑤初釜がないところは避ける
茶道は茶事をしてもてなすことが一人前になります。ですから、早くから慣れておくことがとても大切です。初釜はそういう意味でも大切な行事です。
また、初釜をやるにしても、点心(お弁当)で済ませてしまう所もあります。料理を取るにしてもお弁当をそのまま出すのではなく、取り分けるようにして出すなり、真似事レベルでもいいから経験値になるレベルのことをしてきただきたいですね。
⑥炉が切ってある方がよい
「炉を切らぬ茶人は信用できない」と言われるほど、炉を切るというのは大切なことです。
炉を切っていない先生は置炉で代用しますが、使い勝手が結構違います。弊庵も最初、置炉でしたがお弟子さんが炉の柄杓の扱いをいつまで経ってもできるようにならないので、これはいかん!と慌てて切りました。ですから、切っていなくても切る気がある(切ることができる)教室が良いでしょう!
⑦できるだけ近場(1時間前後)にする
これは絶対条件ではありませんけれど、近ければ近いほど通いやすくなります。月に2〜3回、場合によってはそれ以上通いますから、交通費も莫迦になりません。
それでも、この人!という先生なら、どんなに遠くても行きますが(笑)
ちなみに私は一時間半掛けて通ってます♪
⑧入門したら3年は通う
厳しいことを言えば、師弟は一生です。破門されても師匠は師匠。ですが、先ずは3年通いましょう。石の上にも三年、です。なんの習い事でも最初は覚えることがたくさんあって、なかなか出来なくて辛いことも多いですが、愉しくなるのは3年過ぎたあたりから。頑張ってみてください!
⑨頻繁に釜や道具を変える先生がいい先生
道具にはそれぞれ相応しい時期というものがあります。茶道では季節感を大切にしますから、道具を変えないということは有り得ない訳です。ですから、仮入門の間にずっと同じ道具を使わせられるか?を見ておいた方がいいと思います。
なかなか変えにくいのが、釜・風炉、炉椽、風炉先屏風。こうしたものにまでお金を掛けられるのは長くやっている先生でないと厳しいでしょうね。
⑩歴よりも知識・経験
歴が長くても知識がなければだめです。知識があっても経験がなければだめです。経験とは小さくてもいいから茶席を持つこと(自宅の小寄せでもやらないよりははるかに良いです)。経験が多くても知識がないのも駄目です。
経験といっても特定の季節だけの経験でも駄目です。すべての季節でいつでもできるようでなくては。
知識というのは、学問ではなく生きた知識、それも熟考して得られた知識でなければ駄目です。智識と経験は茶道の両輪。片手落ちではいけません。
この十箇条、先生を探すときの参考にしてみてください。
ですが、あと2つほど私は足したいと思います。
⑪京間の教室がいい
畳には江戸間・中京間・広島間・九州間・京間があります。この内、茶室は原則として京間で作られます。明治以降は江戸間で作られたものもありますが、基本的に京間です。
何故、京間でないといけないのか?といいますと、置きつける正確な位置を体得できなくなるからです。長辺15cm弱ほど寸法が違いますから、大分狂います。しかも茶道具の寸法はすべて京間を基準に作られていることも理由の一つです。
⑫厳しい先生を選ぶべき
これは私の考えですので、基準とは言えないかも知れません。私の亡くなった茶友が良く「先生の家の庭の草むしりからやらされました」と言っていましたが、露地の周りに苔や雑草が茂っていたら困りますよね?景色を整えるのも茶道のうちな訳です。
あとは、その月の道具は行かなければ翌年まで習えないとか。
厳しい先生ほど、真剣に教えてくれているということも言えます。
長々と書きましたが、いい先生に出会えますように♪