道具につける銘というのは「似たようなもののなかで他と区別するための固有名詞」という側面があります。

 

 今回購入した「赤楽 緑山作」「赤楽 木守写 佐々木松楽作」「神懸 飴釉白流 室井香悦作」の三つのうち、二つの銘を考えました。

 

「赤楽 木守写 佐々木松楽作」は割と単純。

 口造りにホツというか、釉剥げがあり、そこを金接ぎしないといけないので、木じゃなくて金じゃない?という「金守」案と、景色を関守石に見立てて「関守」案。

 

 まだ決めていませんが。

 

 

「神懸 飴釉白流 室井香悦作」は白流の部分を見立てて、「白鬚」にしようかな?と思いましたが、紅雲庵姉さんに「まんますぎる」と言われまして、それなら「白頭?」と思い、ひねって「大谷」というのもありかなぁ?と。

 

 これは大谷刑部は、号を「白頭」といい、小説でも「白頭の人」というタイトルで出ていたりします。

 

 ただこれはひねりすぎ。

 白頭というのは連獅子の白髪の毛の方や、武田信玄の兜のことでもあります。

 ヤクの毛でつくられた飾りですね。

 それなら「白熊(はぐま)」はどうかと。

 武田信玄の兜は「諏訪法性兜」といいますが、別名を「白熊の兜」といいます。ちなみに、本多平八郎の唐頭もヤクの毛で作られた兜です(有名な突盔形兜とは違う兜)。

 これはもう他にないなと、「白熊」に決めました。

 

 

 そして「赤楽 緑山作」

 これは難しい。作家のこともよくわかっていない上に、全体にくすんだ感じのする景色。

 ただし、見込み一面に散りばめたようなに花(気泡が弾けてポツンポツンと鮮やかな色が丸く火の粉が飛んだように見えるものを花といいます)が咲いてます。

 

 まるで「新月の夜にカンテラをぶら下げて魚を取る夜とぼし漁」のよう。なので「夜灯(よとぼし)」というのもいいかも知れませんね。 ちなみに、夜灯は稲毛や木更津などで祭りにもなっていて、11月に行われていますよ。

 偉い御坊につけていただいたり、家元や宗匠の箱書をもらうことも大事ですが、自分で考えて付けることで、その道具の最適な時期を見出すことができるようになります。

 道具の写真は銘が確定しましたら、掲載いたしますね♪