
釣瓶水指は、井戸の水を汲み上げる釣瓶の形をしています。
武野紹鴎が、井戸から汲んだ水を水屋に置いておくために好んだものを、利休が点前に用いたといわれます。
本来木地物で使い捨てだったそうですが、いつからか、使い続け、釘の錆滲みの景色を愉しむ風もでてきました。藪内流などでは使い捨てのままだそうですが、当流では使い捨てはしなくなっています。
釣瓶が使い続けられるようになると、古びて水漏れなどをするようになってしまったものに塗りを施すことで使い続けたと云われます。
釣瓶水指は、運びや置きで使われますが、棚物や長板の上には置きません。
当流では、大板の上に置きつける点前(大板氷点前)があります。この時は風炉を用いないので、中置きみたいですよ^^
こちらのものは、元々は木地であったと思われますが、溜塗に塗られており、持ち主のお好みだったのでしょう。
釣瓶といえば夏のイメージがありますが、私はこうした塗釣瓶は炉の一つ置きに使いたいですね♪
ちなみに波多野匠斎は京都の指物師さんです。