道具組み焼の重ねはありへども
手の重なりは悪しといふべし 道舜

 

 道具組みをするときに気をつけることは「同じ焼きの手を重ねないこと」です。

 柄とちがい、これは二つ重ねることはしません。

 

 皆具と「尽くし」は除外しますが。

 

 志野焼を2つ出すとして、それは絵志野と鼠志野ならばアリです(これは手が違う)。

 しかし、織部を二つ出すとして青織部と総織部はなしです。黒織部ならアリです。

 

 ただ、できれば避けた方がいいものでもあります<絵志野と鼠志野も、青織部と黒織部も

 

 絵志野と鼠志野なら、絵志野と高麗青磁や青備前の組み合わせのほうが面白みが出ます。

 また、青織部と黒織部よりも、青織部と瀬戸黒や柚子黒などを組み合わせたほうが表現に幅ができる訳です。

 

 例え焼きが違っても、手が同じならば重ねません。

 美濃焼の青織部と瀬戸焼の青織部は当然重ねません。

 

 このアタリは難しいかもしれませんが、「手は重ねない」「焼はできれば重ねない」とおぼえておくといいと思います。

 

 また、これは塗にも同じことが言えます。

 ただし、塗はできれば重ねないのであって、絶対に重ねないのではありません。

 塗は焼に通じます。

 

 ただし! 茶の湯は趣向が命。

 ですから、焼や手を同じにしても趣向があるのなら構わないのです。