映画「日日是好日」にやはり「一期一会」という言葉が出てきます。


 主人公・典子がその本質的な意味を本当に理解するのは、父親が近くまで来たから「会おうか?」というのを忙しいことを理由に断った数日後、父親が倒れ、そのまま亡くなってしまったときでした。

 

 私はこのシーンで、涙が出そうになりました。いや、泣いていました。

 

 去年、私は茶友を亡くしています。

 その茶友は、私の初めての茶友でした。

 

 突然、夜電話を貰ったこともありました。

 思えば、旦那さんが出張で寂しかったのでしょうね。

 他愛ないお茶の話をばかりしていましたけれども(笑)

 

 去年の3月、私が席持ちをすることになって、お点前をお願いし、お稽古に来てくれていたある日、亡くなったと連絡が入ったのです。

 

 実感が湧きませんでした。

 

 人の死というのは、突然やってきます。

 病気などなら、ある程度予測はつきますが、事故や災害というものは突然やってくるのです。

 

 茶道が隆盛した戦国時代は、いつ戦が起こり、いつ死ぬかなどわからない時代。

 逢いたくても、今のように交通手段が豊富ではないのですから、会える時にこそ会っておかなければならなかったでしょう。多少の都合は人と会うことより大切なものではないということです。

 

 一期一会とは、「一生に一度の出会い」という表向きの意味の他に「人の命は明日をも知れぬ」という諦観が隠されているのです。

 

 あなたは、親しい人たちと会うということを「忙しい」ということを理由におざなりにしていませんか?

 

 後悔先に立たず。

 

 その人が明日亡くなってしまったら、二度と会えないと思えば、少しでも時間を作って会いに行くこともできますよね。

 

 私も、会うべき人には必ず会うようにしていきます。