最後は野点席。
入れますよ~と言われたんですが、次の回にしました。あとから入るのは嫌なんですよね(笑) 正客でないにせよ、いいとこで見たいですから。でも、こちらの席は正客をして正解でした(^^♪
こちらは、渋谷区の江戸千家・加藤宗愛先生。
会が始まりまして、菓子器を持って出るところでビックリ!Σ(゚∀゚ノ)ノキャー
氷を持ってる?!と思うようなガラスの喰籠。
これは重たそう。
一面に牡丹の花が陰刻された器で、いやもちろんガラスなんですが、こういう演出はニクイですね♪
お菓子は夕顔。
お軸はどうみても和歌なんですが、まださらさらっと読めるようにはなっていませんね。
松本先生のところへ通って読めるようにならなきゃ。あ、宿題やってないなぁ。
利休百首の99首目とのことで、先生ごそごそとアンチョコを(笑) まぁ、利休百首全部は覚えられないですし、ましてや番号で首が出てくるようになるまで諳誦するのは大変です。
書かれたのは一元斎というのは花押を見ればわかる訳ですが、この日は言われて気づいた感じでした。
というのも、水指に目を奪われておりまして(笑)
手桶水指、しかも、焼物です。
織部や信楽、白磁・染付・祥瑞などは目にしたことがありますが、これは珍しい大和絵(奈良絵)の手桶。赤膚に相違ありません。
古瀬堯三の手とは違います。強いて言うなら大塩正人の手に近い……と思っていましたが、ハズレ(笑) 大塩昭山の手でした。私もまだまだ勉強が足りませんね。
さて、床に戻りましょう。
花入はなんだか、四〜五世紀あたりの壺のような形をした籠花入。今日は見たことない籠花入が多いです!(先のお席の宗全籠も、煤竹の使われているものは初めてでしたし)
鍔籠と仰るそうです。口造りの大きな反りがまるで刀の鍔のようだと言うことから付いたようですが、壺籠じゃないの?と思ってました(笑)←もしかしたら聞き違いかも知れませんけど
風炉は琉球風炉。
スラッとした形に扁平な釜。普通は田口釜(覚々斎好)か刷毛目釜(惺斎好)なんですが、口造りの周りが大きく窪んでいます。私の記憶にある田口釜・刷毛目釜とは若干形が違います。
釜のお形もお尋ねすればよかった!
そして、棗が面白いものでした。
東大寺の古材を使って中を刳り貫いた茶器で、古材四方内朱茶器といいましょうか。
蓋は洗朱。寸切の外側が四方になって、やや細長くなった感じです。
蓋をあけると可愛らしい穴が! やや小さめの穴でほんと可愛らしいんですよ。
古材の侘びた風情に包まれた洗朱の可愛らしさは、なんともごちそうです♪
茶盌は堅手。堅手といえば普通大振りな物が多いのですが、小振りで女性向けの一品でした。私が使ったのでややミスマッチですが、こうしたおかしみを演出するのもまた一興。
次茶盌は玻璃茶盌。金色に輝く透かしと散らし、色ガラスの技法が合わさった芸術品みたいな感じでした。
そして、茶杓が南天の枝から削り出したという茶杓。奈良の方が削ったそうですが、水指の奈良絵からこう繋げますか! しかも「客の難を転じて」――すなわち暑さを涼しさにという演出。なかなか凝ってらっしゃいますねぇ~。
この茶杓は枝をすこし斜めに削ったようで、皮の部分がやや斜に構えた感じになっており、面白いです。しかも露をきっちり枉げておられて、なかなか大変だったでしょうね(木製の場合、多くは枉げずに曲がったように削るので)。
建水は黒塗の竹建水。
横浜の茶会の江戸千家の先生もたしか竹建水でしたね。江戸千家さんのお好みでしょうか。
黒塗に竹絵が描かれていて、水指とならんで目を引く品です。
曲建水(面桶)よりも背が高く、鮨桶建水ほどもありましょうか。
このサイズの竹となると大分大きい竹ですよね。
蓋置は四神が描かれた色絵の四方。
どこを正面にしても良いとのことで、暑さを鎮めるためには、朱雀ではなく冬の玄武がいいですかね~w やはり、普通は夏の朱雀でしょうが。
ざっと3時間ぐらいで回れてしまいまして、お腹も空いたので早々に退散して、立喰寿司へ。
鶴屋八幡さんにお菓子を依頼(オリジナルの菓子です)してまいりました。
三席とも素晴らしいお席でしたが、やはり最後の江戸千家さんのお席が印象に残っています。
奈良絵の手桶、南天の茶杓、古材の棗……なかなかお目にかかれる品ではございませんからね!
私もいつかここで席を持つために、弟子を鍛えませんと!
軸 利休百首 もとよりもなきいにしへの法なれど今ぞ極る本来の法 一元斎
花入 鍔籠
香盒 螺鈿雲鶴香盒
釜 立休風炉
水指 奈良絵 手桶 大塩昭山
棗 東大寺古材四方茶器 洗朱蓋内朱
茶盌 主 堅手
次 金色玻璃
茶杓 南天茶杓皮付
建水 竹 黒塗竹蒔絵
蓋置 奈良絵 四神四方
菓子器 玻璃 牡丹四方喰籠
菓子 朝顔