土曜日、表千家の方がお稽古に見えました。
その方は、いろいろあっていまお稽古ができていない状況とのことで、よろしければ自主練なさっては?とお声掛けしたのです。
どの流派でも共通するのは足の運び、柄杓の持ち方。この辺りは指導できますが、道具の扱いは多少流儀によって変わるので難しいですね。
さて、疑問に思ったのが、唐銅鬼面風炉の釻を触らないということ。表千家の宗春先生に理由をお尋ねして確認。その上で不白流の宗泰先生にも確認。
表千家では火や炭の入った風炉の釻は上げたままにしておくのだそうです。
当流は種火のときは下げておき、初炭のときに上げて帰り、点前の時には坐ったら火箸よりも先に釻を下げ、離れる最後に釻を上げて帰ります。後炭では、先ず釻を下げて、炭点前をし、釻を上げて帰ります。
不白流は種火を入れたら釻を上げて、初炭・後炭ともに釻を下げて点前し、釻を上げて帰り、点前でも同じようになさるとか。
小堀遠州流では釻は片側だけ下ろされ、不完全な形を表すのだとか。
流儀によって様々ですが、火箸とならんで、扱いの大きく違うところなんだなぁ……と感心しきり。
そしてもう一つ、桑小卓の卓下建水の中に蓋置を仕込む場合。
この場合、建水を先に扱いますが、建水を前に一度置く教えと、仕込んだまま脇に引く教えがあるそうなのです。
「飾りならば持ちかえる・運び出しなら飾り残す」お流派ですと、脇に引けるのかも知れませんが、「飾ってあったら飾って帰る・運び出したら持ちかえる」当流の場合、建水を戻すために、蓋置を水指の勝手付手前に仮置きをするため、出すときも蓋置を一度水指の勝手付手前に仮置きしてから、建水を脇に引く必要があります。
これは「点前とはやったことを逆順でやっていくものだ」という当流の道理があるからです。
しかし、「運び出しで飾り残す」のも「最初と置き方を変えて客の目を愉しませる」ということもあると聞いておりまして、それはそれで納得なんですが。
当流の運び出しで飾り残しをするのは「このあとに続いて同じ道具で点前をします」の意味になるので、「続きお薄」で点前をする人が変わることを意味します(飾り点前で「続きお薄」である場合は飾り変えをします)。
この建水と蓋置扱い、飾り残しの扱いなど、流儀によってこれほど違うのだなぁ〜と改めて感じました(笑)
とても愉しかったです♪