先日の「お茶事へ行こう」は、真台子大をやった訳ですが、そこでとんでもないことが解りました。
……火箸が脇に置けない。
真台子大と風炉先屏風との間に隙間がないのです。
もし、隙間があってもそこは「畳の縁」です。縁にはものは置きません。
え? 縁に風炉先が載ってるのはどうなんだ?って?
風炉先と縁は同じ属性(結界)ですので載せても問題ないということかと。
ここではたと気づいたのですが、「飾火箸」の「飾」とは「飾蓋置」の「飾」と同じではないかと。
この「飾」は「使う時以外、終始台子から降ろさない」ということなんですね。それと、調べていて思ったのは「飾蓋置」の場合「唐銅」であることがポイントで、陶器の飾蓋置は棚物でも用います。
また、同じような「◯◯飾り」の場合は「台子以外でも用いる言葉」なので、別の話かと思います。
降ろさないならば、扱ってじゃまにならないようにしなければなりません。
炭手前のことを考えるならば、火箸は当然前になっているのが使いやすいです。
飾火箸は使い取りで、使い終われば杓立に戻されます。
それも同じ状態で←ここ重要
つまり、炭手前からの点前を考えれば、前火箸でなければおかしいんですね。
点前になったら、前火箸を後火箸に扱って動かし、柄杓を前に持ってくる。
これは奥秘にある動きなので、知っていたのでとっさにやりましたが、まぁ、知らなかったらパニックになりますな(爆)
つまり、台子大では原則として「飾火箸」を用いるということになります。
では、炉ではどうするんでしょう?
真台子大を用いる千家流は置いておいて、当流では真台子小を用います。
現在、江戸間用として出回っているのが真台子小です。
これが最初の「数寄屋の台子」であったと考えられます。
そして、当流の伝書には「炉の台子には桑柄火箸」と書かれており、飾火箸を用いません。
つまり、火箸を抜く所作は「台子小」の規矩であり、「飾火箸ではない火箸」で行われるものであるということです。
高麗台子の場合、「杓立を前に倒す」という所作が生じますが、やはり、火箸を抜き去っているからこそ、その所作ができます。
そして、乱飾にも火箸を抜き去る手がありますが「当然のことながら飾火箸ではない」のです。
乱飾は及台子大小で行います。しかし、この及台子も大は真台子大と同寸とされますが実際には五分〜一寸小振りに作られています。竹台子大もほぼ同寸です。
こうしたことは、寸法の違う江戸間でやっていると気づかないことになります。
つまり、「習へども 江戸間の裡に規矩はなし」ということです。
而妙斎宗匠も、坐忘斎宗匠も口を揃えて「江戸間でも構いませんが、点前畳だけは京間に」と仰っています。当り前のことなんだったんです。江戸間じゃ、気づけないことが沢山あります。
東京ではなかなか出会えない京間。
それでも京間でなくてはならないということになります。
あなたの教室は江戸間、京間、どちらですか?
