本日は八十八夜。
旧暦ではまだ三月十七日です。
雑節の一つで、日本独自の暦です。
立春を起算日として八十八日目にあたります。「八十八夜の別れ霜」などといわれるように、遅霜が発生する時期でもありまして、農家に対して注意を喚起するためにこの雑節が作られました。
茶道では初茶摘みとしても有名で「夏も近づく八十八夜~♪」の歌(タイトルも『茶摘』です)が有名です。この日に積んだ茶は上等なものとされ、茶摘みを祝った茶事なども行われます。
この『茶摘』は明治45年に発表された日本の童謡ですが、ソレ以前から宇治の田原村で歌われていた茶摘歌が元になっているとする説もあるそうですよ。ちなみに田原村というのは、江戸時代に煎茶の製造法を確立した永谷宗円――現在の永谷園の創業者・永谷嘉男の祖先が茶を作っていたところで、永谷宗円の茶を売った山本山は一大財産を築いたと言われています。山本山は今は海苔のメーカーとして有名ですが、海苔を扱いだしたのは戦後だそうですw
この日に積まれた茶葉は碾茶にされたのち、茶壺(古くは葉茶壺といいました)に詰められて、茶家に運ばれます。茶摘みは八十八夜は手摘み、次に鋏摘み、最後が機械摘みとなります。八十八夜に茶摘みされた茶は「不老長寿の妙薬」として珍重されました。
この八十八夜に掛ける御軸としては「茶是長寿友」「茶禅一味」「茶逢知己喫」などが相応しいかもしれませんね。
八十八夜が来るとすぐに立夏です♪