明日が私用で出かけるため、blogを前倒して掲載します。
普通點前、點前(てまえ)と云ふは、所作(しよさ)の事なり。
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爐の運點前(はこびてまえ)
- 本勝手(ほんがつて) 臺目(だいめ) 向切(むかふぎり) 隅爐(すみろ) 逆勝手(ぎやくがつて)
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風爐(ふろ)の運點前
- 本勝手 中置(なかおき) 逆勝手
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棚の點前
- 七事(しちじ)
- 且座(さざ) 花月(くわげつ) 數茶(かづちや) 茶かぶき 一二三(いちにさん) 廻花(まはりはな) 廻炭(まはりずみ)
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習ひ事(ならひごと) 小習(こならひ)と云ふ十三ヶ條あり
- 長緒(ながお) 盆香合(ぼんかうがふ) 軸飾(ぢくかざり)花所望(はなしよまう) 炭所望(すみしよまう) 茶筅飾(ちやせんかざり)茶杓飾(ちやしやくかざり) 茶入飾(ちやいれかざり)*茶碗飾(ちやわんかざり) 臺飾(だいかざり) 壺飾(つぼかざり)組合(くみあはせ) 仕組點(しくみだて)
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相傳(そうでん)
- 茶通箱(さつうばこ)
- 唐物點(からものだて)
- 天目點(てんもくだて)
- 盆點(ぼんだて)
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亂飾(みだれかざり)
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凌雲帳における点前の種類は運び点前と普通点前となっています。
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当流では「平点前」と「運び点前」です。当流の平点前が普通点前だと思われます。
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面白いのは「点前とは所作のことなり」と述べている点でしょうか。
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普通、「点前とはそれぞれの所作が組み合わせられた式法にそって行うもの」であるとされています。それはつまり、点前の中で所作が如何に大事であるかを説いていると言えます。シンプルでありながらも含蓄のある言葉です。
凌雲帳における炉の点前は -
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・本勝手(四畳半切)
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・台目
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・向切
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・隅炉
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・逆勝手
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となっており、八炉ではありません。先に読み進むとわかるのですが、凌雲帳において、逆勝手とは「向切に限る」とされ(『凌雲帳』~水之巻~炉之場所 逆勝手)ているため、炉の点前は5つとなります。この内、台目、向切、隅炉、逆勝手(向切)は、小間の扱いとなります。
八炉を全てあるとするのは三千家では裏千家に限られ、表千家と武者小路千家では向切に限られるそうです。 -
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また、凌雲帳における風炉の点前は
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・本勝手
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・中置き
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・逆勝手
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となっており、通常の通りです。
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ところが、棚物点前になると(当流では棚点前とか飾り点前ともいいます)、いきなり
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・七事式
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が挙げられています。
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七事式とは如心斎が一燈宗室や川上不白らとともに考案した稽古法で、本来一客一亭で行う稽古法では多くなった弟子に対処できなくなったための大人数(5人)での稽古法です。当流のように少人数の稽古が多いとなかなか七事式はできません(笑)
現代では上の方の稽古のように思われている人が多いのですが、凌雲帳において見る限り、小習よりも前に行われるものであり、当時が如何に習う人の多かったかを物語っています。
そして、習事。 -
これは草の点前の集大成です。
表千家では
・長緒(ながお) -
・盆香合(ぼんこうごう)
・軸飾(じくかざり)
・花所望(はなしょもう) -
・炭所望(すみしょもう)
・茶筅飾(ちゃせんかざり)
・茶杓飾(ちゃしゃくかざり) -
・茶入飾(ちゃいれかざり)
・茶碗飾(ちゃわんかざり) -
・臺飾(だいかざり)
・壺飾(つぼかざり)
・組合(くみあわせ) -
・仕組點(しくみだて)
の十三箇条あるとされていますが、元々は小免八箇条とされていたものに、了々斎が、茶入飾・茶碗飾・茶杓飾・花所望・炭所望を加え習事十三箇条としました。その後而妙斎が飾物五箇条を分けています。飾物は軸飾・壺飾・茶入飾・茶碗飾・茶杓飾の五つです。
この内、茶筅飾り・長緒・台飾り・組合点・仕組点については点前の扱い。盆香合は炭点前、花所望・炭所望は客としての心得、飾物五箇条は床飾りからの手続きであり、明らかに茶事を意識した内容に変化しています。了々斎が若干加えすぎたようにも思いますね。
ちなみに当流では「床」は「荘り」で「棚」は「飾り」です。今後は便宜上(床と棚の区別が楽なので)、床の場合は荘り、棚の場合は飾りと表記させていただきます。
そして、その上が「相伝」。
コレ以前は「相伝」とは言わないのが本来ですね。単なる許状。当流では奥伝に当たります。 -
稽古の中でも「奥の稽古」なんて言ったりすると聞いています。
・茶通箱 -
・唐物
・盆点 -
・台天目
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この辺りになるとネットでも情報が極端に少なくなるところですね(笑)
そして最後が「乱飾」 -
市井の人はここまで。特に表千家では女性は乱飾までと決まっているそうです。乱飾は円盆を用いたこれまでの点前の集大成といったところでしょうか。
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これが表千家の許状と相伝の全容ということですね。
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