私が最近感じるのは、茶道の世界で着物の知識がどうしても不足しがちであることと、案外、どこの教室でも道具の種類が少ないことです。
勿論、そうではない先生がいらっしゃるのはいらっしゃるのですが、あまりにも袴の知識が知られていなさすぎます。
また、自流のことばかりになりすぎ、他流の所作を間違い!とばかりに注意するような方も気になりますが、それ以前の問題として、座学が足りていなさすぎることが、懸念としてあります。
確かに、私も知識を増やすのに、師匠から教わったことは殆どありませんが、師匠は「形のもので扱いの違うものは割と揃えた」と仰るほどたくさんのお道具をお持ちですので、下地としての知識は習ったように思います。
しかし、いろいろ聞きますと、どうも「いつも同じ道具」だったり、また、「こんな道具があったんですか?」という声もよく聞きます。
それは即ち、教える側が「本来教えるべき道具を揃えきれていない」という事実が浮かんできます。
七種蓋置は知っていても、裏七種は知られていませんし、七種建水にいたっては扱いがあるにも関わらず、先生が知らない(習っていない)ということもあるようです。
それで四箇伝が云々、台子が云々などと言ってみても、まるで学生がテストの前に一夜漬けをして及第点を取るようなものです。
凌雲帳で述べられているように「茶道の本道が没却されてしまいかねない」のです。
いい道具を持つことは数寄者の担うべき役割であり、指導者の担うべき役割はそこではないというのが、師匠の教えである「形のものはいいものでなくてもいい。つもり稽古は駄目」ということに行き着きます。
そこで、新たしく座学の講座を開こうか?と考えました。
これから資料と足りていない道具を集めつつ、開講準備に勤しもうと思います。
どんな道具が使われていて、どんな種類があって、それはどういうものなのか……という講座。
各会ごとに道具一つをテーマに90分ほどの座学と、その後薄茶一服というような会です。
第一回 棗~塗と形~
第二回 茶盌~焼きと形~
第三回 風炉と風炉釜~素材と形~
第四回 茶杓~竹と見どころ~
第五回 棚物~好みと分類~
第六回 菓子器〜素材と形〜
第七回 炉椽と炉釜~素材と形~
第八回 建水~七種建水とその他の建水~
第九回 蓋置~七種蓋置とその他の蓋置~
第十回 軸と花入〜茶の心と季節感〜
と、今はこんな流れを予定していますが、棚物はやらずに、着物〜二十四節気と旧暦〜をやるのもいいかもしれません。
座学は3人以上、最大7名で考えています。
来年5月の開講を目処に、資料作りを始めます♪