道具という言葉があるために「茶・道具」だと思っている人が多いように思いますが、茶道具は「茶道・具」なんですよ。

 

 つまり「お茶の道具」ではなく「茶道の具(=器物)」です。

 

 そもそも、道具とは「仏道具」のことで、「仏道修行のための六物」などを意味していました。

 

 時代が下ると、器物のことを意味するようになっていきますが、「◯道具」とついた場合は本来の「◯道の具」を意味します。

 

 剣道具、書道具、茶道具、華道具、香道具といった◯道のものは、全てその◯道に用いるためのもの……という意味があります。

 

 ではそもそも具ってなぁに?と言いますと、「貝」の原字と「共」の原字を組み合わせた会意文字で、「貝」は「子安貝=古代の貨幣」ですので、金品宝物を意味します。「共」は「両手で捧げ持つ」の意味ですので、具は「金品宝物を両手で捧げる様子」を意味し、「そなえる」という意味が生じます。

 

 そこから、「そなえられた器物」のことを指すようになっていきます。

 

 家に具わるので「家具」、武に具えるので「武具」、馬に具えるので「馬具」というように使われます。

 

 こうした当たり前の言葉も掘り下げていくと面白いですね^^