彩鳳舞丹霄
出典:『五家正宗賛』巻二、『五灯会元』巻十九
正月にふさわしい禅語として紹介いたしました「彩鳳舞丹霄」。「彩鳳丹霄に舞ふ(さいほう たんしょうに まう)」と読み下します。
鳳凰は「鳳」が雄で「凰」が雌。
どちらも五色の彩りを持ちこれを「彩鳳」といいます。一説によれば、雄のほうが彩りが豊かで、彩鳳は雄のみともいわれます(漢字からの推察でしょう)。
丹霄は「赤く染まった空」のことです。
つまり、この禅語は『五色の翼をもつ鳳と凰との一双が、天下泰平・万民和楽の聖代を祝って出現し、雲一つない天空に悠々と舞い遊んでいる』(芳賀幸四郎『新版一行物』)とされています。
禅語では「太陽が燦々と照るように、真理は明々白々である」という意味になります。
茶道では瑞兆である鳳凰が表すのは火や太陽。つまり、鳳凰が現れることを日の出に見立てることで、正月の軸として多く用いられている訳です。
鳳凰には五種類いるともいわれ、鸞(雄)和(雌)、鵷鶵(えんすう)、鸑鷟(がくさく)、鴻鵠、青鸞があるとも。赤いのが鸞和、黄色いのが鵷鶵、紫が鸑鷟、白いのが鴻鵠、青い(緑?)が青鸞という説もあるそうです。全部別の霊鳥であるという説もあります。