曲物の「綴じ目」の規矩は、原則として「綴じ目が正面」ということは、昨日の記事で理解していただけたと思います。

 

 それが、陰陽によって、入れ替わるということな訳ですが、さて、縁高はどうなんでしょう?

 

 形としては角。

 隅切りではありますが、角形として、形は「陰」。

 

 材質は木地なので「陽」、漆塗で「陰」。

 

 ……ここで色って関係あるの?

 色にも陰陽があります。

 

 虹色は赤・橙・黄・緑・青・藍・紫となりますが、これは陽→陰の順で並んでいます。これに白と黒を加えるとより分かりやすいでしょうか。

 

 縁高の多くは「黒」。つまり、陰の陰ということになりますね。

 これが朱塗りだと「陰の陽」となります。

 

 材質「陽」×形状「陰」×塗「陰」×色「陰」=「陰」

 

 いやいや、その方式合ってます?ということをふと思いました。

 そもそも、塗というのは「材質に含まれる」訳ですから、

 

 材質=黒塗「陰」

 

 となるわけですよね。

 つまり

 

 材質「陰」×形状「陰」=重陰

 

 ここで転化があるかどうかを考えます。

 基本的に二変・四変という変化を望む状態にあるかどうかです。

 塗の基本である黒塗りは生漆に墨を混ぜて「変化させた」ものであるということ、角型というのは、本来の形に癖をつけて「変化させた」ものであるということがいえます。

 

 つまり、この状態は「二変」といえます。

 二変であれば、陽変(転化)しますから、黒塗縁高は陽と考えられる訳です。

 

 こじつけ臭くなりましたが、師匠から縁高の正面は綴じ目といわれているので、こう考える以外、導き出せる答えがなかったというのが本心です(笑)

 

 他に考え方がないか調べてみます。