昨日紹介した裏千家のWebsiteの「一問一答」の「 内隅、外隅の使い分けをお教え下さい」という質問を掘り下げたいと思います。

 

 以下、裏千家家元の全文を転載します。

 

「風炉台子を基準にそこから派生した点前は主として外隅狙いになります。そうでないものは内隅狙いになります。小習の前八ヶ条の場合は、全ての取り合わせや扱いが定まったものです。後八ヶ条はどちらかというと、はたらきの点前になります。ですから入子点は小間の場合外隅になったりいたします。続き薄茶で炉の場合どうするかというと、広間は内隅狙いになりますし、しかし台子・長板等を使用した時は外隅狙いで小間は外隅狙いという形になってきます。点前によって、はたらきの意味をもつ点前はその場その場によって変わります。小習の前八ヶ条のように、茶碗・茶入を荘る点前、貴人をもてなす点前であるなど、定まっているものは全て風炉台子を基準とされております。」

 

 基本的に文章だと把握しづらいですから箇条書きにすると

 

・風炉台子基準の点前は「外隅狙い」

・風炉台子基準でない点前は「内隅狙い」

 

 これは炉の外隅(炉椽の客付貴人畳側の角)を狙って坐るか、内隅(炉椽の勝手付道具畳の角)を狙って坐るかの違いであり、炉特有の動きになります。

 

・小間 ――――――― 運び<外隅狙い>

 ・四畳半

 (小間扱いの場合)運び<外隅狙い> 

 (広間扱いの場合)運び<内隅狙い>

 小棚 <内隅狙い> 

 大棚 <外隅狙い>

・広間 ――――――― 運び<内隅狙い> 

 小棚<内隅狙い> 

 大棚<外隅狙い>

 

 という一覧になります。

 

・紹鷗棚

 戸袋上中置き<外隅狙い>

 戸袋中右置き<内隅狙い>

 

 ということになり、上記の裏千家の規矩とは噛み合わないということになります。


 これをわかりやすくすると
 

 

 となります。
 ※ただし、これはあくまで基本の形を当てはめたものです。
 

 注目したのは「水指の位置」であり、内隅と外隅が実は棚物や部屋の関係ではなく、水指の位置に対して行われるものであることがわかります。

 

 つまり、棚物や部屋との関係で定義すると紹鷗袋棚の規矩は不自然なのですが、水指の位置だけで見ると特に不自然さはないということになりましょうか。

 

 更に検証を進めてまいりたいと思います。