茶道で用いる花には、「禁花」と言われる花があります。

 

 一、においの悪い花、また強すぎる花

 

  沈丁花、梔子、金木犀、銀木犀。百合なども含まれます。

  茶室は香を微かに焚きますので、その香りを邪魔するものはよろしくないということですね。


 二、とげの多いもの・毒のあるものも扱いがむずかしいので避ける

  現代でいうと棘が多い花といえば「バラ」ですかね。

  これは「茎に棘があるもの」の意味ですので、注意しましょう。

 

 三、名前の悪い花も避けるが、別名をつかって生けることがある。

   ヘクソカズラをヤイトバナ、シビトバナ(死人花)をヒガンバナ(彼岸花)などと名を変えてイレルことはありますが、私はやりません。
 また、親席開き、新築祝いなどには、赤い花、火のつく花はつかわないとされています。その他、ムクゲも、祝儀の席では一日花で「木槿一日の栄」といわれるので使わないとされます。

  宗旦が槿を好んだという話もありますが、本来は槿は外来種であり、日本自生の山野草木ではないので趣向としてしか使わないとする説も多くあります。現在は宗旦に倣って入れる人が多いですが「本来、茶席は祝いの席ですので、一日の栄華を表す木槿は相応しくはない」ことを理解した上でやるのがよいと思われます。

 

四、果実類は使わないが、実でも花のように花のように美しく、
  また形のおもしろいものは使われることがある。
 

  実で用いるのは紫式部などが代表例です。


五、四季を通じて咲くもの、はですぎる花、奇をてらう花、返り咲きの花。


 通期咲いてしまうものは「季節感がありません」から、駄目。

 派手すぎる花というのは、まぁ、洋花に多いでしょうか。どうしても派手になる「八重咲き」も派手に数えられます。
 返り咲きとは春と秋に咲く花の内、秋の方を返り咲きといいますが、これは入れません。
 奇をてらう花とは珍らしい花のこと。普通入れないような花をわざわざ奇をてらって入れないのが「茶花」ということですね。

六、枯れ花、死花など

 生きているものでないと駄目ですね^^;

七、露地に植えてある花

 露地に植えるのは山野の花よりも唐渡りや舶来のものを好むといいます。このため、洋花や唐花はあまり花入に入れないのですね。

八、掛け軸、びょうぶ、ふすまなどに描かれている花

 これは道具組みの中で「重ねない」ことと、生花には絵が負けてしまうからです。

九、名を知らない花
 

 これは掛軸と同じで質問されて答えられないということは「趣向を考えていない」ということで「もてなす」ということの意味を亭主が理解していませんと明らかにしてしまうのと同じですね。

十、昔から禁花として歌によまれている花

 これが意外と難しい。

 これは南方録の「花入に 入れざる花は 沈丁花 深山しきみ(樒)に 鶏頭の花 女郎花 ざくろ(柘榴) こうほね(河骨) 金銭花(金盞花) せんれい花を 嫌いこそすれ」のことを意味しているのだと思いますが、これらは「その前の禁花の条件に已に当てはまっている」のですね。

 最後のせんれい花はよく解っていないそうです。

 

 私は原則として「和花」を使います。
 洋花を使うときは「和花の代用品」として使います。
 勿論和名で使います(笑)

 あと、唐渡りの花はまぁ、できるだけ避けてます。

 禁花はまぁ、難しいですよね。