座敷席を後にしまして、ぐるりと見回しますと、大分掃けてきました。時間は食事時、みなさんランチにでも行かれたのでしょうか?

 

 野点と立礼とありまして、じゃあ立礼にしましょう……といったら、「すぐ入れます」とのことでご案内いただきました。

 

 こちらは、足立区茶華道協会の田口宗重先生。

 

 扇面の掛物に、和蘭?っぽい水差を花入に見立てたものが置いてありました。

 

 立礼卓は淡々斎好の御園棚(裏千家の立礼卓の一つで、鎧櫃を左右に於いて長板のようなものでつないだ形をしているもの)。

 

 お点前が始まりまして、お若い席主さんがお出ましに。

 ちらちらと席主さんが私を見ます。

 あれ? 知り合いだっけ? 見覚えは……ごめんなさい(笑)

 

 でもとっても花入の雰囲気とそっくりで「あぁ、この席主さんならではだなぁ~♪」と納得しておりました。

 

 なんでもデルフトの水差がとってもお気に召してお使いになられたとか。三席とも裏千家さんなので、カチ合わないようにいろいろお考えになられたんだろうなぁ~というのがよくわかります。

 

 御園棚には富士釜が掛っており、席主さんのお気に入りだそうですが、釻付がなんだかわからないとのことでしたが、松林のある浜地紋で、とっても素敵なお釜でしたよ!

 

 しかし、ここの御席の抜群な見所は、玻璃の大平水指。

 蛍光灯の灯りがプリズム分解されて、虹色の輝きを瞬かせている……これはもしかしてバカラ?と思っていましたら「こちらの水指はバカラの大鉢をみて、水指にしかみえなくて、蓋を誂えたものです」とのこと。

 

 やはり!

 

 HOYAクリスタルなどさまざまなガラスメーカーがありますが、全く違うものなんですよ。輝きが。全体に凹凸があり、柄杓が入るたびに揺れる水面からさす光を分解して、器に反射する虹色が揺れていく訳です。

 

 いやはや、もう、素晴らしすぎます。

 

 あまりに素晴らしすぎてほかの道具をぜーーーーーんぶ忘れちゃうほどw

 

 そして、目を引いたのが「結び蓋置」。

 錫か鉄か唐銅かを綱を結びんだ形にしたもので、裏千家さんのお好み物だとか。本歌は南鐐でしたかね。

 席が終わりまして、さっそく釻付を拝見に。

 

 渦が二つあり、亀の尾髭のようなものがついています。

 

「これ、雲じゃないですか?」

 

 富士に雲、浜地紋。うん。これだ!

 

 長老のようなお席にいた先生も「どれどれ?」と拝見にいらして「そうね!間違いないわ」と太鼓判。

 

 少々世間話をさせていただきましたら「過日、足立区のお茶会でお目に掛っておりまして」とのこと。あ、西新井大師の文化の日の茶会!!なるほど。私のことをご存じでも当然ですね(笑)

 こうして少しずつ、他流派でも知り合いが増えていくのはとても楽しく、ありがたいことです。名刺をお渡ししまして、そちらを後にいたしました。

 そして、野点に入ったあと、外側から眺めてますと、客足が途絶えたのか、手持無沙汰になさっていた宗重先生と雑談をさせていただき、花入に金接ぎがされているところを見せて頂いてしまいました。

 そしたら母も寄ってきまして、釻付をみて「うん、これは雲形ね!」と念押しをしてくれましたwwww

 ありがとうございました……と、会場を後にしましたが、野点のお話に戻しましょう☆彡

 

(つづく)