唐銅と真塗が呼応することは、小板の規矩からも明白です。

 そして、この両者が真の格であることもわかります。そうした呼応から生み出されたのが、規矩であり、大雑把に区分すると以下のようになります。

■真
 唐銅
 古銅
 青銅・黄銅

 青磁
 白磁・祥瑞・染付
 交趾

 堆漆
 朱塗
 真塗

 象牙

■行
 南鐐
 砂張
 毛織

 高麗
 施釉陶器(六古窯)
 施釉陶器(遠州七窯)
 施釉陶器(国焼)

 柿合塗
 溜塗
 春慶塗

■草
 鉄
 錫

 楽
 自然釉
 焼締・焼貫

 摺漆・拭漆
 木地
 竹
 
 鼈甲
 獣骨

 という大まかな区分けがあります。
 勿論、真だからといって真のものしか合わせないなどということはなく、行のものだから行しか合わせないということもありません。

 しかし、真の真に草の草を合わせて「見事!」となるケースは多くないのです。

 例えば朱塗手桶水指。
 これは真の格を持つ水指ですが、例外的に畳に直置きをします。しかし、普通に考えて竹台子や木地の棚物に似合うでしょうか?

 勿論、してはならないではなく「そこに規矩を枉げる理由がある」のであれば、それもありでしょうが、なんの理由もないのでは、取り合わせとしてチグハグな感は否めません。竹台子に唐銅の道具というのも同じですね。

 そこはせめて塗物で合わせてほしいと感じます。個人的には真塗が一番しっくりくるのですけれど。