敷板には大板・小板・丸板・瓦板があります。
小板には真塗・柿合塗・荒目板がありまして、真塗は唐銅の風炉に用い、柿合塗は唐銅にも土風炉にも用い、荒目は土風炉にのみ用います。
瓦板は鉄風炉に用い、板風炉は直置きします。
ここから分かることは、同じ材質のものを基本的には重ねないということです。
また、唐銅風炉を真として真塗を合わせ、土風炉を行として用い、鉄風炉を草として瓦板にしていることが伺えます。
大板も真塗と柿合塗があり、丸板にも真塗と柿合塗があります。
丸板は琉球風炉に合せるのが基本ですが、丸板の規矩は少し異なっていますね。丸板の柿合塗欅木地は鉄面取風炉に限ると書かれているなど、検証の余地があります。
但し、千家では眉風炉(土風炉)を真ともいい、材質の格が優先されるはずの規矩から外れるのは、あるいは行の真の意味でしょうか?