天目は台より下ろすも下ろさぬも
正客ばかりが知るものぞかし 道舜


 天目に作法なし!

 これは私が柳営茶会で、御家流の安藤綾信公から教えていただいたことです。

 天目台に載せたまま喫もうが、天目台から下ろそうが、正客の胸先三寸……なんだそうです。

 これは正客がどんな作法よりも「その場において最上級である」ことを意味するからであるかと思います。

 ある意味では、連客は正客に倣うべし……とも言えます。つまり、正客に就く方は、座の中で最も目上となり、正客に何か言えるのは亭主だけということです。

 特に流派が違えば作法が違うこともあり、それを下座からあれこれ言うのはいけません。

 さて、その時どうしたかって?
 もちろん小帛紗を出して、押し戴くようにして頂きましたよ♪

 そのまま台に載せて喫んでも面白かったのですが(笑)