う 実は昨日板橋区立文化会館にて用事があったので、空き時間で茶室の見学をしてきましたが、私が洗心庵を三畳か四畳と勘違いした理由が解りました。

 畳の敷き方がおかしかったんです。
 図をみていただけると一目瞭然ですが、一番右が板橋区立文化会館の畳の敷き方です。




 背口であろうが、腹口であろうが、炉と風炉の畳の敷き方に違いはありません。
 躙り口の位置については、建物の構造から場所が変わることがあります。
 床の位置も変わることはあります。

 しかし、貴人畳を超えて部屋に入るのも不自然なら、不祝儀敷きをする茶室というのはいささか不自然です。
 こうした場合、四畳にするか、三畳台目にすることで不祝儀敷きを避けるのが普通です。
 その場合、小間になりますので、棚物は使えず、なかなか利用されることは少なくなるでしょう。
 不祝儀敷きとは「畳の四隅が付き合わせになって十字になること」を言います。

 しかし、板橋区立文化会館という、公共の建物で、この不祝儀敷きはいかがなものでしょう。

 一般に貸し出すのに「不祝儀敷き」をしておくのはよろしくないです。
 こうした風習を知らない、茶室をつくったことのない設計者と建築業者が作ったとしか思えないつくりでした。

 蹲踞は反対側の青渕亭側にあります。
 これでは青渕亭と同時に部屋を使えば蹲踞が使えないのです(青渕亭に行く人の動線と蹲踞を使う人の動線が交錯するので)。

 これはあまりにも素人が作ったとしか思えない。
 大分ひどい作りです。

 自分が今度の茶会で使う予定の茶室なので、本当に困ります。
 早急に手当してもらいたいものです。

 ※板橋区立文化会館には苦情のメールを出しております。