棚物の天は真にて中は行
直は草たるそれが規矩なり 月

 これは棚物の飾りの問題で、教室を開いて二年目までは結構無造作に置いていたなぁ……と反省することしきりです。

 師匠から指導を受けて、このような道歌を詠むに至りました。
 茶盌の格は「戔>天目>青瓷>白瓷・染付・祥瑞>高麗茶碗>瀬戸>施釉陶器>楽茶碗>焼締」という順序になります。

 この内、「戔>天目>青瓷>白瓷・染付・祥瑞」までが真、「高麗茶碗>瀬戸>施釉陶器」が行、「楽茶碗>焼締」が草となる訳です。焼締は無釉と自然釉に分けられますが、あまり意味がありません。

 つまり、天板に載せられる茶盌は真、中板は行、直置きが草となり、例えば楽などで拝領の茶盌を中板に載せる場合は「小帛紗を敷く」ことで、格上げをし、天板に載せる場合は「御物袋に入れる」ことで格上げをする必要があるということになります。

 こうした棚物の規矩(真行草の合せ方)というのが近年おそろかになっているのは、教授者の不勉強もありますが、求道者の探求心の低さもあるように思います。

 絶対にこうでなければならない!とは思いませんが、可能な限り規矩を受け継ぎたいと思う次第です。