大寄せなどではます行われない作法に、名残と出合があります。

 これは拝見のあと、道具を正客に戻すか戻さないかの違いです。

 名残とは、拝見を廻し終えて再び正客に戻し、正客が、改めてお尋ねするという正式な作法です。やや格式張った作法であり、名物や唐物など、特殊な道具の際にのみ行われます。

 お詰めが、道具を正客に戻し、正客は再度拝見してから、お尋ねをします。問答が済みましたら、詰めが道具を受け取りに出て、正客も道具を持って出ます。出合とは逆に詰めが亭主に戻します。

 出合は名残から再拝見が省略されたもので、詰めが正客と出合って亭主に戻す形です。問答は亭主に戻されてからとなります。これが現在の基準になっています。 

 大寄せでは「お下げいたします」と半東が取りに来ることが多いですが、本来は拝見を許された員数の最後の方が道具を戻し、名残か出合かそのまま戻すのかを正客に尋ね、執り行うことになります。

 お茶事でも拝見も出合も行わず、詰めが亭主に戻すのがもっとも一般的になってきているかもしれませんね。

 拝見一つとってみても、様々な作法があり、拝見する道具によっても違います。一つずつ何度も何度も、繰り返し巻き返し根気よくやらなきゃ、見につかないものです。

 生兵法は怪我の元ということですね