着物の格のお話しでfacebookで盛り上がりました。

 いつももめるのが、附下(つけさげ)の格のことです。
 附下が、訪問着と同格とされるようになったのは、日華事変以後、物資欠乏や職人の不足によって、絵羽仕立ての訪問着を作りにくくなったことが挙げられます。

いろいろ調べましたが、こちらが最も納得できる説明でした。

附下 一見、訪問着のように見えますがその大きな違いは模様が少ないということにあります。また、その格付けも「おしゃれ着」扱いとなり、一つ紋を付ければ訪問着と同格扱いされるものもあります。http://t.co/O8u9c9NmNJ


 つまり、附下は「外出着」であり「略礼装ではない」ということが線引きとして訪問着と附下を分けているということになります。紋を入れて良いというのは知りませんでした。もっと勉強せねばですね。

 附下というのは「略式の訪問着」であるというところからスタートしませんと、これは理解がしにくいかもしれません。

 そもそも、訪問着が「略礼装」であり、準礼装ではないため、略式の略式は「平服」にあたります。このため御洒落着として「外出着」という分類がなされたということですね。

 つまり、附下はパーティーなどにはOKでも式典などにはNGというのが【本来の格】であることを理解した上で着られる分には「自由」であると思います。

 ここで言わせていただいていることは「ダメ!」ではありません。

 ただし、物資欠乏による特措によって、混同が生じ、それをそのまま継承している方も多い上に、近年の不況によって呉服業界でも附下を訪問着と同格として販売しているのが実情です。

 茶道においても、この辺りは先生によって変動する曖昧なラインですが、厳格な方ほど、そういうことには目が利きます(もともと茶人は道具を見ただけで、焼きや作家を見分ける目を持っている人が多い訳ですから、附下か訪問着かは見れば解ります)。

 基本的に和服は自由に着ればよいとは思っていますが、それは普段着や外出着の話。
 礼服として着る場合、きちんとしたルールに則って、格を理解して着ることが大事だと思います。